貧血といえば、女性の多くが悩む症状の一つです。
特に女性の方は生理の関係で貧血になる確立が高いと言われています。
いつものことだから…
そのうち治るから…
と貧血の症状を放置していませんか?
でも、本当に大丈夫なのでしょうか。今回はそんな貧血についてまとめてみました。
もしかしたら貧血の症状かも…目まいがする理由とは
貧血の症状と言われて思い当たるのが、立ちくらみや目まいなどの症状が一般的ではないでしょうか?
めまいの主な原因と言われているのが鉄分不足です。
その他にも貧血は、疲れやすい、息切れ、イライラする、動悸、顔色が悪い、頭痛が辛いなどの症状が現れることがあります。
現在、日本人の女性の20代~50代の約65%が貧血と言われているそうです。
女性には毎月やってくる生理があります。
それにより毎月平均約17mgの鉄分を失ってしまうと言われているのです。
さらに、妊娠や出産、過度なダイエットでも鉄分不足になり、それが原因で女性はとくに貧血になりやすいのです。
貧血の症状を感じたら、放置せずきちんと医療機関を受診しましょう。
放置してしまうと、生理不順につながりやすく、とくに妊娠中の場合には体に悪影響を与えてしまいます。
貧血の中には原因不明のタイプもあるってほんと?
貧血にも種類が色々あるってご存知でしたか?
貧血には以下のような複数のタイプが存在するのです。
溶血性貧血
骨髄でつくられる赤血球には、ヒトと同じように寿命があると言われています。
赤血球の寿命の期間は、100~120日間程度であり、それを過ぎると赤血球は肝臓や脾臓で破壊されてしまいます。
しかし、赤血球が壊れてしまっても骨髄が活発に働いて不足した赤血球を補ってくれれば問題ありません。
一方で、破壊される速度が速くなり、赤血球の不足を補い切れなくなると貧血になるタイプが溶血性貧血です。
鉄欠乏性貧血
体内に鉄が不足するために、血液中のヘモグロビンが減少して起こる貧血が鉄欠乏性貧血です。
貧血のうち9割以上がこの鉄欠乏性貧血と言われています。
巨赤芽球性貧血
赤血球の生成に欠かせないビタミンB12や葉酸が不足することにより、赤血球になる前の赤芽球と呼ばれる細胞が巨大化した巨赤芽球が現われた状態のことを言います。
再生不良貧血
遺伝的なものが原因(先天的)で起こるものと、そうではないものが原因で起こる貧血を再生不良貧血と言います。
この貧血の場合は、血液中の赤血球・白血球・血小板が全て減少します。
重症度が低い場合には、貧血と血小板の減少だけが症状として現れます。
高齢者の原因不明の貧血
若い人と同じように高齢者も鉄分不足が原因の貧血は起こります。
ただし,高齢者の場合の貧血は、血液中の鉄分は足りているのに体の状態が悪いことによって、うまく鉄分を利用できないことが原因と言われています。
若い人の場合でも、はっきりとした原因がわからない時に老人性貧血と診断されることがあるようです。
この場合に考えられる原因としては、加齢に伴う赤血球生産性能力の低下や赤血球を刺激するホルモンに対する感受性の低下が原因で起こると言われています。
まとめ
いかがでしたか?
聞いたことのない貧血のタイプがたくさんありましたね。
ただし、貧血の症状を持つ人の9割は鉄分不足による貧血です。
この貧血を予防・改善するためには、
・食事は3食しっかり食べること
・偏食、減食、欠食をしないこと
・栄養バランス良く食べること
・良質なタンパク質を摂ること
・鉄分をしっかりとること
など、食事の摂り方を気をつけることが効果的です。
ただし、「ただの貧血」と侮っていてはいけません。
病気が原因で生じる貧血である可能性もあるので、安易に考えずに貧血の症状がひどい場合には、 しっかりと医師の診断を受けましょう。