幼児から習うことができるスイミングは、子どもからお年寄りまで幅広い世代に人気のスポーツです。
サッカーや書道などの数ある習い事の中でも、その人気は常に上位に位置しています。
体力づくりができることや水が怖くなくなること、そして何より泳げるようになるというのが選ばれてる理由でしょう。
習い事としての人気が高いスイミングですが、通わせてはいるもののちゃんと上達しているのか心配という親御さんは少なくありません。
スイミングが上達しない子どもには、何か共通点があるのでしょうか?
スイミングが上達する子の特徴とは?
学校にもよりますがほとんどの小中学校では、夏場になると水泳の授業が始まります。
学校で習える時間は限られていますが、予めスイミングを習っていればその予習・復習もできます。
また水難事故に合ってしまったときなど、いざというときに役に立つ技術であることは間違いありません。
何事もうまくなるには、それだけの練習量とヤル気が必要です。
全く同じ時間だけ同じ練習をしたとしても、当然ヤル気があるかないかは上達スピードに影響します。
他の子との差が気になる場合の多くは、気持ちの問題でしょう。
心からスイミングを楽しんでいる子と嫌々やっている子、上手くなりたいと本気で思っている子とそうでない子と差が出てくるのは当然のことです。
また、競争心が強く負けず嫌いな子も伸びる傾向にあります。
我が子に一度、スイミングが楽しいか、頑張れているか、確かめてみるといいかもしれません。
スイミングが上達しない理由で考えられること3つの特徴
スイミングが上達しないと「もしかしてセンスがない?」と不安に思うお母さんもいるのではないでしょうか。
もちろん、生まれ持った運動能力や才能には個人差があります。
センスを感じられる子もいれば、残念ながら全く感じられない子もいます。
しかしオリンピック選手に選ばれるようなすごい水泳選手でも、才能だけで登りつめた人はいないでしょう。
つまり、どんなに才能がある人でも、ひたすら努力を続けている人には敵わないのです。
これを踏まえたうえで、子どもがのスイミングが上達しないのには3つの原因が考えられるのです。
1. 水が怖い
幼いお子さんや泳げない子はプールに顔をつけるだけでも怖いと感じます。
また、過去に溺れてしまったなどのトラウマがある子からは、簡単にその恐怖を取り除くことができません。
息ができなくて苦しいというのは、本来誰もが怖くて当然の環境なのです。
そんな水が苦手という子は、顔をつける練習などで水に慣れることからはじめる必要があります。
まずは水に対する恐怖や苦手意識を克服させてあげれるよう、先生にお願いするといいでしょう。
2. 泳ぐことが楽しくない
教えてもらったことができなかったり、先生に叱られるとスイミング自体が楽しくないと感じてしまう子供どももいるようです。
負けず嫌いな子とは逆に、教えてもらったことができないとすぐに心が折れてしまう子がいます。
当然ヤル気も失ってしまいますよね。
先生の話を聞かずに友達とふざけていたり怪我につながる危険な行為をした子が叱られるのは当然のことですが、打たれ弱い子は落ち込んでしまいます。
また、子供の成長を真剣に考えてくれている先生こそ厳しい指導をしますが、怒られてばかりで楽しくないと感じてしまう子もいます。
一方で、泳ぐこと自体が好きで、上達するのに達成感を感じていたり、先生や仲間とのコミニュケーションが取れているなど、習い事を「楽しい」と感じることができる要素です
また、親が褒めてくれるというのもヤル気につながります。
大好きな人に褒められるというのは、誰もが嬉しいことですからね。
3. スイミングの他にやりたいことがある
初めはお子さんも一生懸命学んで楽しんでいたかもしれません。
しかし、目標を達成して満足したりいつも同じことをやっていると次第に飽きてしまいます。
また、他にやりたい習い事などがあると、そちらにばかり気がとられ、スイミングには集中できません。
これもまた、直接お子さんに確認する必要があります。
何でも素直に打ち明けてくれる子なら上達しない原因はすぐにわかるでしょう。
しかし、口下手や恥ずかしがり屋な子の場合は、簡単に原因を突き止めることができない可能性があります。
そんなときは、担当の先生に相談したり実際に見学してみるとその原因が見えてくるかもしれません。
スイミングを辞めるタイミングは見極めた方がいい?
親御さんがスイミングを辞める決断をする理由として多いのが下記のことです。
- 子供に辞めたいと言われた
- 他の習い事を始めたいと言われた
- 目標にしていた事をクリアした
また、引越しや家計が苦しいなどの理由で通わせることができなくなってしまうというケースもあるでしょう。
そんなやむ終えない場合を除いたとき、スイミングを辞めるのにベストなタイミングはいつなのでしょうか?
それは、子どもの意思や身体的な成長を見て判断する必要があります。
そもそもスイミングには、運動神経や反射神経を向上させる効果があります。
技術的な進歩はもちろんですが、身体的な向上があったのか、目標を設定していた子は達成することができたのかなどを考慮しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
体や脳が成長段階にある子どもは吸収力が高いので、大人になってから水泳を習うのに比べてあっという間に覚えてしまいます。
だからこそ、子供のうちからいろんなことを経験させてあげることはとてもいいことです。
また、いろんなことに対して意欲を見せるお子さんのチャレンジ精神も成長します。
これらのことから、ある程度満足したら辞めさせる親御さんもいれば、長く続けて一つの技術の向上や継続することの大切さを学んで欲しいと考える親御さんもいます。
どちらが正しいというのはなく、どちらも子どものうちにしかできない素晴らしい経験になります。
習い事を始めたり辞めたりするタイミングは、子どもの成長や意思を考慮してあげましょう。
しかし、ただ飽きたから辞めるを繰り返すようでは、何事も続けられない忍耐力の低い子になってしまうかもしれません。
目標を設定したり、親御さんの思いをしっかり伝えることで、お互い納得のいく解決をしましょう。