晩婚だから、子どもができない…
そんなことはないですよね。
生理学的にも、健康な男女が子どもを授かることを望み、条件がそろえば妊娠・出産は可能なはず。
ここでは、「晩婚」をキーワードにさまざま考えてみたいと思います。
「晩婚」=「子どもができない」と思っていない?
「晩婚」
夫婦にとって子どもを望むことは、たとえば二十代同士のいわゆる若い世代のカップルが、コウノトリに任せます、神様のご機嫌にお任せして、なんて言うのとはわけが違うのはわかります。
それでも、晩婚だから子どもができない、とか晩婚だから子どもをためらう、というのはニュアンスがちょっと違うかなと思うのです。
皆さんのなかでの「晩婚」と「子ども」はつながらないイメージでしょうか。
晩婚で子ども二人は非現実的?晩婚夫婦の実体験
年の差夫婦や、男子の草食化…
男女共に初婚年齢があがってきている世の中で、ふと気がつけばわたしの友人も30半ばをとうに越え、独身を貫いていました。
友人A子の話
友人A子は有名私大卒業後、某大手メーカーに務め気がつけば39歳。
いわゆる独身貴族を謳歌していました。
いつ会っても、外見だけではない仕事や私生活の充実がうかがえましたし、すでに結婚して子どものいる私には、そんな彼女のライフスタイルすべてが本当にキラキラにみえていたものです。
その友人からある日、「わたし結婚します」というはがきが届き、久しぶりに連絡すると、お相手は今流行の年下男子というではありませんか。
39歳の年下ってことは? とわたしのあたまの中では算数がはじまりましたが、驚いたのはお相手の年齢ではなく、A子の決断でした。
「わたし、仕事辞めるんだぁ」
いわゆるキャリアウーマンのA子の潔い決断に、驚いたのは言うまでもなく、そしてそして、さらにに驚かされたのはその一年後。
「子どもができたの。それで、夫の海外赴任へ一緒に行くことが決まったの。地球の裏側だからなぁ…ちょっとやそっとじゃあ帰って来れないと思うんだけどね」
と、一通のメールがきました。
え?え?40初産にプラス海外での育児~~!?!?!?
2人の子どもを髪振り乱しながら、どーにかこーにかなんとか育ててきた私には到底理解のレベルを超え、初産に海外育児って…
と、とにかくだいじょうぶなのかいA子よ!?
と心底心配したものでした。
でも、あれから3年。
滑り込みセーフ、と第一子を出産後、みごと立て続けに第二子も出産し、今やすっかりその国のマダム同然として育児と自分の趣味の時間を両立、さらには海外生活自体をエンジョイしているらしいのです。
けっして、読者のみなさんが同じような状況になることを望んでいるわけではないでしょう。
それでも、「晩婚+子ども二人=ムリ」なんてことは、誰が決めたわけでもなく、そんな公式ははじめからないんです。
人生のカタチがさまざまあるように、その人それぞれに人生の公式があるんですね。
晩婚でできた子供は障害を持つ確率が高いって本当?
晩婚→高齢出産→障害を持った子どもが生まれる…
これはさすがに簡単にそうです、いいやそんなことはありませんと一概にわたしがいえる内容ではありません。
20代女性の出産と40代女性の出産を比較して、障害児の出産頻度を数値化すると、たしかに後者のほうが多くなっているようですが、これはあくまでも確率論にすぎません。
ただ、「晩婚だから、高齢だから」を障害を持った子どもが生まれる理由にするのはあまりにもナンセンス? ではないでしょうか。
母体の年齢うんぬんでなく、これまでの食生活や持病、何が影響してときとしてそれが生まれくる子どもへ障害として現れるかは個体差があるとしかいえないのです。
「出生前検査」もあります。
それについては、世の中でも数多く議論されていますよね。
ネットや雑誌などで拾ってきた認識に流される前に、子どもがいる暮らしを望んだ場合に、今自分自身やパートナーがどんなことに向き合う必要があるのか、またそういった不安を医療者
へヒアリングする機会をもつことも大切でしょう。
まとめ
子どもを産むという選択、子どもを育てていくということ…
人間を育てるって、こんなとてつもないプレッシャーは、仕事のそれとはまったくの別物です。
「結婚」や「妊娠出産」人それぞれのライフスタイルの決断に正解、不正解はありません。
誰かが人生の最後に、解答解説をして答え合わせをしてくれるなんてこともありません。
だからこそ、納得のいく選択や決断ができますように、わたし自身も心がけて生きていきたいとおもいます。