海外へ留学やホームステイに行ったことがある人なら感じたことがあるかもしれませんが、海外の人には日本人のように歯並びが悪い人ってあまりいないんですよね。
出会う人、みんな歯並びがきれい、という状況では歯並びが悪いことにコンプレックスを抱いている人は、ちょっと肩身が狭いと感じるかもしれません。
実は、日本人が歯並びを気にしないというのは、海外でも比較的よく知られているようなんです。
どうして、日本人は外国人に比べて歯並びを気にしないのでしょうか。
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日本人は歯並びに無頓着?
外国人から見ると日本人は歯並びに無頓着だと思われているようです。
日本にいると「かわいい」と言われている八重歯も、外国では小さいころに矯正するのが普通なのだとか。
それだけ、海外では口元の美しさにこだわっているというのですね。
その理由を考えてみました。
なぜ海外では歯並びへの意識が高いの?
① 歯並びが仕事や恋愛に影響するから
海外では、悪い歯並びを放っておくのは「自己メンテナンスができていない人」と見られ、就職や恋愛の面で不利になるそうです。
ですので、海外では小さいころから子供の将来のために歯の矯正を行う親が多いのですね。
② 身体的な悪影響も
歯並びの悪さを放置しておくと、かみ合わせが悪くなったり発音が悪くなるといった以外にも、肩こりや頭痛など、身体的に悪影響を及ぼすこともあります。
そのため、見た目だけでなく全身の健康のためにも矯正を行うという考えが浸透しているのですね。
③ 虫歯や歯周病予防として
歯並びが悪いと虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。
日本の場合、虫歯治療は保険が効くのでそれほど高額にはなりませんが、海外では虫歯の治療は保険適用外となりとても高額な治療費を請求されることもあります。
そのため、虫歯などの予防のためにも、小さなころから歯並びを矯正するという習慣があるのでしょう。
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歯の矯正についてネガティブな考えも
日本の中にはいまだに歯の矯正について、ネガティブなイメージを持っている人もいるようです。
歯を矯正するのは痛みがありそうとか、器具を付けているのが見た目に良くないといった具合です。
日本人にとっては歯の矯正器具は恥ずかしい、つけたくないと考える人が多いようなのです。
そのため、日本では歯の矯正が、いまひとつ浸透しないのかもしれません。
日本人の歯並びに海外ではどんな反応?
ある調査では、日本在住の外国人のうち70%以上が、日本人の歯並びは悪いという印象を持っているそうです。
日本人の中には、八重歯がキュートという印象を持っている人もいますが、欧米ではそんなことは考えられないんだとか。
海外では、日本人の歯並びに関してはかなり酷評されていて、先進国の中でも最低レベルといわれているそうです。
ですが、海外に出てグローバルに活躍したいのであれば、歯並びがきれいな方が断然有利になるでしょう。
また、そうでなくても歯並びが良いことで単純に笑顔がよく見えますし、自分への自信にもつながります。
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歯並びの悪さは遺伝だけではない
日本人の歯並びが欧米人に比べて悪いというのは、どうやら事実のようですね。
日本人は骨格的に歯並びが悪い遺伝子を引き継いでいるという意見もあります。
しかし、歯並びの悪さは遺伝だけではありません。
生活習慣が歯並びに影響を与えることだってあるのです。
とくに子供のころの以下のような習慣が影響していると言われています。
- どんな風に離乳食を食べさせられたか
- どんな姿勢で寝ていたか
- どんな姿勢で食事をとっていたか、
何気ないこうした生活習慣も歯並びに影響するのだとか。
さらに、食事のときの咀嚼回数が少ない人は、舌やあごの筋肉が発達しないため、下あごが前にでる「出っ歯」や「受け口」になりやすいという指摘もあります。
このように、歯並びの悪さは生活習慣の現れでもあるのです。
まとめ
日本人の歯並びに関してまとめてみました。
たしかに日本人の意識としては、歯科矯正に対してまだまだ理解が足らないようです。
とくに、矯正器具を付けるのがみっともないと思っている日本人は多いようですね。
でも、最近の歯科矯正はどんどん進化しています。
外側から見えづらい矯正器具や矯正方法もありますので、一度歯医者さんと相談してみるのもいいかもしれませんよ。