パスタやお味噌汁、和から洋までどんな料理でも使える万能な食材で、春先と秋が旬のあさり。
砂抜きをして調理して、よしっいただきます!
…あれ、なんかジャリっとする。
こんな経験あるんじゃないでしょうか。
そんなことになる前に、覚えておいて損はないあさりの砂抜きについて確認してみましょう!
あさりの砂抜きの後はどう保存すればいい?
そもそも砂抜きのやり方が分からない…そんな方もいるのではないでしょうか。
まずは、砂抜きの基本的な方法について確認してみましょう。
~あさりの砂抜きの方法~
- 20℃位の塩水(1Lに対して大さじ2杯位の塩)を用意します。
- 底が平らな鍋か洗面器のようなものにアサリをに並べ、底にあさりが十分浸かる程度に1.の塩水を入れます。
- 暗いところに数時間放置しておきます。ただし、冷蔵庫には入れないでください。スノコのようなもので上げ底をしておくと吐き出した砂が下に落ちて再吸入するのを防げます。
少し手間はかかりますが、それほど難しいことではないですね。これなら料理初心者の方でもできると思います。
では、砂抜きの後の保存の仕方について、すぐに調理する場合と冷凍保存する場合に分けてみてみましょう。
~あさりの保存方法~
◆すぐに調理する場合
塩水に半分くらい浸った状態でラップをかけて冷蔵庫に入れておくと2~3日なら大丈夫です。
しかし、やっぱり生ものですからなるべく早く調理して食べることをおすすめします。
◆冷凍保存する場合
まず、十分に砂抜きしておきます。
洗った後にザルに揚げ、余分な海水を吐き出させるのを忘れないようにしましょう。
その後、ステンレスなどのバットに広げ、そのまま冷凍庫に入れて一気に凍らせます。
なお、調理するときは、必ず凍った状態のままで加熱調理します。
このように、あさりは冷凍保存もできますが、せっかく旬のあさりを食べるのであれば、できるだけ早めに、美味しいうちに食べたいですね。
あさりの砂抜きに失敗したら挽回はできる?
きちんと砂抜きしたはずなのになぜか貝が閉じたまま…
開いてるのを食べてみてもなんだかジャリっとする…
そんな経験もあるのではないでしょうか?
失敗する原因を調べてみました。
あさりの砂抜きに失敗する原因とは
塩水が濃すぎる
あさりの砂抜きの塩水濃度が、3%程度と決められています。塩を入れすぎていなかったか確認しましょう。
何度も覗きこんだ
気になるからといって何度も覗きこみませんでしたか?あさりは暗い場所を好むため、途中で覗きこんだりしないようにしましょう。
砂抜きにボウルを使った
砂抜きに適しているのは、ボウルでやるのではなく、あさりを一つ一つ綺麗に重ならないように並べられるバットです。
平らなものを使いましょう。
冷蔵庫に入れていた
冷蔵庫に入れてしまうと温度が低すぎるため、うまく砂抜きできません。新聞紙を被せるなどして、キッチンや室内に置いておきましょう。
どうでしょうか?心当たりはありましたか?
あさりをおいしくいただくために、以上のことに注意しましょう。
では、砂抜きに失敗したら、そのあさりはあきらめるしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。砂抜きに失敗したときの対処法をご紹介します。
あさりの砂抜きに失敗したときの対処法
- あさりを 45℃~50℃のお湯に10~20分程度つけます。あさりをお湯につけたときに貝の中から角を出してくる程度が適温です。
- あさりをお湯からあげる前に水道水で3~4回もみ洗いを繰り返して、お湯を捨てます。
- この時点で貝が数ミリほど開いていればこれで砂抜き完了!
しかし、それでもやっぱり閉じたままのあさりがある、という場合もあります。
その場合は、もしかしたらすでに死んでいるのかも…
死んでしまったあさりの中は、雑菌が増殖し、貝毒(食中毒)にかかりやすい状態です。
ですので、この場合は無理にこじ開けて食べないようにしましょう。
おいしいご飯を食べたあとにが腹痛で気分が台なし…なんてことにならないように気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
- あさりの砂抜きは、以下のことに注意しましょう。
- 砂抜きは温度、濃度、明るさ、入れ物に気をつけて!
- 砂抜きしたあとでも、口が閉じた状態のあさりは死んでいる可能性があるので無理にこじ開けたりしない!
旬のおいしいあさり、正しく調理して早めにいただきましょう。