日本ではまだ馴染みの少ないズッキーニ。
実はズッキーニは、カリウムやビタミン、食物繊維が豊富な食材で、お通じのとおりをよくする効果があります。
また、風邪予防や高血圧予防などにも効果的で、私たちにとって必要な栄養素を豊富に含んだ食材なのです。
さらに、美肌効果やむくみ解消を期待できるので、女性から人気が高い食材でもあります。
でも、いざズッキーニを料理しようと思っても、すでに全部食べてしまっていたり、うっかり買うのを忘れることってありますよね。
そんなとき、ほかの野菜で代用できるということをご存知ですか?
ズッキーニが旬の季節は夏
ズッキーニは、見た目がきゅうりとそっくりで、きゅうりと同じく6月~8月の間が旬の夏野菜です。
シーズンになるとスーパーで見かけることが多く、栄養満点な夏野菜カレーや炒め物など、バリエーションも豊富に楽しめます。
さらに、チーズをのせてグリルで焼くだけで美味しいお酒のおつまみにぴったりですね。
最近では、簡単に育てられることから家庭菜園を楽しむ方々からも人気を集めています。
とれたてのズッキー二を想像するだけで、お腹が空きそうですね。
でも、ズッキーニの旬を過ぎた季節は、ズッキーニを置いてないスーパーも多いですし、トマトやピーマンのようにいつも必ず並んでいる野菜ではありません。
また、家庭菜園しているからといって、収穫まで我慢するのも根気がいりそうですよね。
そんなとき、ズッキーニに似ている食感の野菜で代用すれば、ズッキーニ風の料理を楽しむことができます。
決してズッキーニが手に入らなくても、ズッキーニ料理をあきらめる必要はないのです。
きゅうりの仲間かと思いきや…ズッキーニは何科?
きゅうりはズッキーニと同じ夏野菜ですし、見た目もそっくりなので、ズッキーニの仲間だと思われがちです。
でも、実はズッキーニは、見た目も味も似つかないカボチャの仲間なのです。
きゅうりは、ウリ科のキュウリ属に分類されていますが、カボチャとズッキーニはウリ科のカボチャ属です。
見た目はあまり似ていませんが、ズッキーニとカボチャは似ている点がいくつかあります。
ズッキーニとカボチャの共通点とは
共通点
- 油をよく吸収する
- 生ではなく、火を通す料理が向いている
こうした性質により、ズッキーニは幅広くアレンジして料理することができます。
煮る、焼くはもちろん、油との相性がいいので、天ぷらやフライにしてもおいしく食べることができます。
カボチャの天ぷらと一緒に、ズッキーニも天ぷらにしてみると、食感の違いを楽しむことができそうですね。
一方、カボチャは固くて生では食べることができませんが、ズッキーニは生でも食べることができます。
生で食べるときは、薄くスライスしてサラダに入れたり漬物にするのがおすすめです。
栄養価の高さやアレンジの幅広さにより、今後さらに人気になって、スーパーでみかけることが増えると思います。
今まで食べたことがない方も、様々なレシピでズッキーニの食感や味を楽しんでみてはいかかでしょうか。
ズッキーニがなかったらきゅうりで代用できる?
きゅうりはズッキーニとそっくりな見た目ですが、水分が全体の約90%を占めているので、栄養価がとても少ない食材です。
なんと、ギネスブックには世界一栄養価の低い野菜と認定されているほどです。
さらに、食感もまったく違うので、代用しても料理自体がまったく違うものになってしまいます。
きゅうりは、水分量の多さを生かした漬物や食感のよさが味わえるサラダなどに調理した方がいいでしょう。
また、同じウリ科のカボチャ属に分類されるカボチャでも、味や肉質がまったく違うので、代用するのは向きません。
では、どんな食材だったら代用できるでしょうか。
それは、ズッキーニを加熱したときの食感が決め手になります。
ズッキーニに代用できる食材はナス!?
ズッキーニは生で食べることもできますが、カボチャに似て皮が少し固めなのでじっくり炒めたり煮込む料理が多いです。
それにより甘味が増してくれるので、よりズッキーニのおいしさを味わうことができます。
その特徴を生かした料理が、フランス料理のカポナータとイタリア料理のラタトゥイユです。
カポナータやラタトゥイユは、伝統的な家庭料理でたくさんの人に親しまれています。
どちらも夏野菜であるズッキーニを利用した、トマトベースの煮込み料理です。
栄養満点の野菜をたっぷりとることができるので、野菜不足が気になる人におすすめの料理で、野菜が苦手な子供でもトマトベースと優しい食感で食べやすく感じてくれるはずです。
そんなズッキー二の特徴はなんといってもあの独特な歯ごたえです。
そんな特別な食感はズッキーニならではなんですが、炒めたり煮込んだりすることでナスの食感に似てきます。
ズッキーニの代表的料理でもあるカポナータとラタトゥイユも食感が似ているナスとズッキーニの両方を使っています。
そんな相性抜群のナスは、ズッキーニがないときに代用する野菜として一番おすすめです。
ほかにも食感が似ているエリンギやウリで代用する方もいるようです。
まとめ
いかがでしたか?
煮込み料理は野菜のうまみが溶け込むので、ズッキーニの代わりの食材でも十分おいしくいただけます。
ズッキーニは多様に調理できるのも魅力の一つ。
定番料理だけではなく、あらゆる料理に挑戦して、ズッキーニやナスの食感を楽しんでみてくださいね。