初めての妊娠は誰にとっても不安が多いものです。
妊娠すると体調の変化も激しく、やりたいこともできなくなってしまいますよね。
特に、旅行が好きな人にとって、妊娠中に旅行に行けないということは、ちょっと悲しいことかもしれません。
妊娠中でも安定期に入ると旅行に行ってもいいという話を聞きますが、安定期とはいったいいつからなのでしょうか。
また、安定期の旅行で気を付けたいことにはどのようなことがあるでしょうか。調べてみました。
安定期はいつから?
安定期とは、一般的に妊娠16週以降を指しています。
この時期になると、子宮の中で胎盤が完成し、胎児の環境が安定します。お母さんから赤ちゃんへの栄養が安定してスムーズに行われるようになるんですね。
安定期になると、母体も比較的落ち着き、つわりが治るという人が多いです。
食欲や吐き気なども通常の状態に近くなってくるので、気分的にも余裕が出てきます。
そのため、スイミングなどの軽い運動も推奨されています。
また、この時期は流産のリスクも低くなり、安定期に入れば旅行に行くことも可能と考えられています。
ただし、安定期だからといって、何をやっても大丈夫というわけではありません。
妊娠中期で安定期に入っても腹痛になることがある?
たとえば、妊娠中に安定期に入っても、腹痛を感じることがあります。
お腹が痛くなると、切迫流産や早産を連想するかもしれませんが、安定期の腹痛にはそのほかにも原因もあります。
1.便秘
妊娠中は便秘になりやすいものですが、便秘による腹痛は下腹部が重く突っ張った感じの痛みです。
2.子宮の成長
妊娠安定期には、子宮が成長することにより腹痛が起こることがあります。
子宮を支えている円靭帯が急激に引き延ばされることにより、腹痛を感じることがあるのです。
3.前駆陣痛
安定期の腹痛は、出産の練習をしている状態だとも言われている「前駆陣痛」の場合があります。不規則な痛みが局所的に起こるのが特徴的です。
生理的な現象ですので、出血などがない場合、特に大きな問題ではありません。
基本的にお腹が痛いと感じても、いつの間にか痛みが消えていたという場合は、心配する必要はありません。
それでも心配な場合には、かかりつけの医師に相談してみると安心でしょう。
一方、気を付けたい腹痛には、次のような症状があるときです。
- 出血がある
- 規則的に腹痛が繰り返される
- 痛みが長時間続く
- お腹全体に痛みが広がる
- 胎動が感じられない
以上のような症状の時には、できるだけ早く医師の診察を仰ぐようにします。
妊娠中期で安定期なら旅行に行っても大丈夫?
妊娠中に旅行をしてはいけないということはありません。
しかし、妊娠すると体調の変化も大きいですし、疲れやすくもなります。
ですので、妊娠中の旅行は、通常時とは異なることを自覚して、プランを立てることが大切になります。
旅行をするとしたら、安定期に入った時期がおすすめです。
妊娠初期は胎盤が安定していないので、無理な旅行は避ける方がよいでしょう。
また、妊娠後期になると赤ちゃんの環境は安定していますが、お腹が大きくなるので動きにくくなります。お腹が張りやすく、貧血や高血圧のリスクも高くなります。
ですので、旅行に行くとしたら安定期に入ったころが最適といえるでしょう。
とはいっても、早産や流産の危険がまったくないわけではありません。
たとえ安定期であっても、妊娠中は通常とは違う状況だということを理解して、無理な旅行は控えたいですね。
旅行というと飛行機で移動することもありますよね。妊娠中に飛行機に乗ることは、まったくできないわけではありません。
しかし、やはり安定期に入ってからの方が安心です。
旅行に行きたい場合には、まずはかかりつけの医師に相談して、あらかじめ許可を得てからの方がよいでしょう。
航空会社によっては、出産間近の場合には医師の診断書が必要といわれるケースもあるので、注意が必要です。
まとめ
旅行が好きな人にとって、妊娠中まったく旅行ができないというのは、ストレスに感じるかもしれません。
妊娠中でも絶対に旅行ができないわけではありませんので、自分の体調をチェックしながら、うまく旅行の計画を立てるとよいでしょう。
また、旅行前には、かかりつけの医師に相談しておくことも大切です。
妊娠中はいろいろと制約も多くなりますが、上手に付き合っていきたいですね。